Another Stories をあつめてみた---アメリカにもあるの?

Another Stories をあつめてみた---アメリカにもあるの?

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NHKの「アナザーストーリーズ」については別の記事でもふれました。

 

アナザーストーリーズ 運命の分岐点 - Wikipedia

 

なお「アナザー・ストーリーズ」を英語で表記するとanother storiesとなるが、これを和訳すると「もう一つの物語たち」となり,非論理・非文法的である。本来another「もう一つの」の直後には単数形の名詞が続かねばならない。英語としてはother storiesかanother storyのいずれかになる。

 

Wikipediaにこんなことかいたのはぼくです。

 

another stories「もう一つのものがたりたち」が変なのは意味をかんがえればわかりますね。「ひとつなの?複数なの?どっちやねん」というわけですが,某国営放送は文法違反を承知でこうしているのかもしれません。というのはかれらはこの番組のタイトルを英字でanother storiesとは決してかかないからです。ぼくもカタカナでかいていることばにつっこむことはあまりいたしません。

むしろ,(あえて?)このタイトルをつけた意図に興味があります。憶測にすぎませんが,

 1. the Rolling Stonesみたいにバンドのなまえっぽく語呂がよいと判断した。

 2. [another story] +s つまり「もうひとつのはなし」をいろいろ紹介する,とかんがえた。

 

あたりではないでしょうか。仮説2.の根拠としては,ホストの沢尻エリカがおはなしの紹介のはじめに「アナザーストーリー」と「ズ」がないかたちをつかっていることがあります。

これがシリーズになっているので複数のsをつけたのでは?(ま,そんなかってな文法はないんですがね)

 

2:23で「アナザーストーリー」がきこえます

www.youtube.com

 

 

 

ただ,カタカナでかけばまあいいだろうとばかりいっていられないのかもしれません。

another storiesを検索してみたら,おもっていた以上にネットにひろがっていました。

 

NHKさん,あなたがたの影響かもしれませんよ。

 

(ただし,「アナザーストーリーズ」がはじまった2015年以前につくられた例もあります)

 

 

ちょっといくつか見てみましょう。

 

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いきなり豪快なのをみつけました。

another storiesにtheまでついています。

 

わたしが「見える英文法」でかいた「限定詞はひとつだけ」の原則など完全無視ですね。

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でもこういう個人の(英語がテーマでもない)ブログとかにまでどうこういう気はありません。

 

ちょっとまずいなと思うのは,ちゃんとうられている本やCDなどのメディアのタイトルにまでanother storiesがいっぱいあることです。たとえば

 

 

 

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今回しらべてみてショックだったのは,日本以外の作品にもanother storiesがはいったものがあるということです。

 

 

 

 

 

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 まあこれはインドネシアのものですから,そんなにおどろきません。

 

 

 

 でもこれはどうなんでしょう?

 

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スウェーデンの作品ですよ。ヨーロッパにもanother storiesがあるのにはおどろきました。

 

 

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これも日本のものではありません。

 

 

 

そして一番びっくりしたのは…

 

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 これ,アメリカででてる作品みたいです。作者についてもしらべましたが,名前はラテン系ですが,アメリカうまれのひとです。

 

わーなんか自信がゆらいできました。

 

 

もしかしてanother storiesってありなの??

 poetic license というやつかな?

 

 

ちょっとnativeのひと(アメリカ)にきいてみましたが「another storiesにしている意図がまったくわからない」というこたえでした。