Lie と Lay をわすれなくする方法

Lie と Lay をわすれなくする方法

 

 

学生だったとき、イギリスでホームステイして英語についていろいろ発見したことをおぼえています。

 

ある日、心臓発作かなんかの first aid のことを書いたleafletが部屋におかれていたので、ふと見ると,こんな英語が目にはいりました。

 

1 Lie the patient on his back.

 

 

 

「ん?これ Lay the patient ...のまちがいじゃないの?」

 

ふーん、Nativeでもこんな初歩的なまちがいするのか、とちょっとおどろきました。

 

そこで、そばにいたホストファミリーのおじいちゃんにDon’t you think this “Lie” should be “Lay”?とたずねてみました。

 

するとおじいちゃんはその文をなん秒かじっと見たすえ、

 

   “Either is OK.”

 

と言いました。

 

はあー?

どっちでもいいの??ぼくの国ではこんな文書くとおこられるんですけど・・・あなうめ問題でこれLieにしたら大学落ちるかもしれないんですけど・・・家庭教師のバイトでもいつもlieとlayの区別教えてきたんですけど・・・・・・・どっちでもいいんですかー??

 

ショックが大きかったので、あくる日、Language Centerの先生にききました、

「きのうおじいさんにこんなこと言われました。ほんとうにどっちでもいいんですか?」って。

 

そしたらYou shouldn’t ask him a question like that.って言われました。ふつうのイギリス人にそんなややこしいこときいちゃだめって。

ええー?ふつうのイギリス人にきけないようなややこしいことなの?

 

lieとlayの区別をいっしょうけんめい教えてきたのがなんだかバカらしく思えたのをおぼえています。このときぐらいからかも、文法とか語法というものを絶対視しなくなったのは。

 

lieとlayがあべこべになっているのは、それからもかなりみつけました。layをつかうべきときにlieにしているのがおおい気がしますが、その逆もあります。

 

ごぞんじ The Catcher In The Ryeライ麦畑でつかまえて」のちょうどまんなかあたり(ぼくのもってる本ではp.100)にもこんな文がでてきます。

 

All of a sudden, while I was laying there smoking, somebody knocked on the door.

 

SalingerがHoldenのキャラ造形のためにあえてこうしたか、それともSalinger自身が自然に感じている言いかたなのか。それはわかりません。

 

いまGoogle Booksでざっとしらべると

 

lay the patient”  94件

lie the patient”   62件!!

(“... lie. The patient ...” など,V+Oになってない例はちゃんととりのぞきました。)

 

  ↓こんな本がいっぱい

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  "Official"な本なのに?

 

こんだけ多いと、もはやまちがいとはいえないのかもね。

 

   ちょっと辞書を見てみましょう。

lieをひいてみると・・・

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 この辞書ではlieを「~をよこたえる=lay」の意味で使うのは「方言」だそうです。

 

layをひくと・・・

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16の" LIE" とは「lieの意味で使う」ということです。「この使い方をまちがいと考える人もいくらか(some)いる」って、「多く」じゃなくて「いくらか」なの?

 

 COB様にもうかがってみましょう。

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 generally?  usually?

その程度のちがいなんですか?

 

でも、この極東の島国の大学入試では、自動詞・他動詞がらみの問題でlieとlayの区別が出題頻度で堂々のトップなんです。

 

lieとlayでいつもまよってしまうのはあなただけじゃないですよ。ぼくも高校生のときはそうでした。

 

でもあることに気づいてから二度とまよわなくなりました。

 

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ね!英語も日本語も母音を変えることで自動詞と他動詞を区別しているんですね。日本語にはほかにも「しまる」「しめる」とか「とまる」「とめる」とかいっぱいあります。

 

英語ではこういう動詞はそうたくさんはありませんが、riseとraiseというのもありますね。これもややこしいという人はこんなふうにおぼえてみてください。

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ついでに言うと、高校生のときは、lieとlayをおぼえるのに、上以外にも:

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というこじつけもあわせてつかっていました。

 

それから

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なんていうのも考えました。こうおぼえるとつづりも発音もまちがえなくなります。

layについても、「ついローマ字っぽく『ライ』って読んでしまう」という人は、layを発音するときsay, may, playなどを思いだしてください。-ayは[ei]がデフォなんですね。

 

さて、なんとか原形の意味をおぼえても、変化もややこしいですね。

lie - lay - lainという変化はほかににたのがないのでおぼえるしかないです。過去形がlayになるところに悪意を感じますね。じつは入試ででるのもほぼ過去形ばかりなんです。たとえば:

 

Mary was so tired she (   ) down and slept.
①laid  ②lied  ③lain  ④lay

 

 

wasもsleptも過去形なので(    )にも過去形がはいります。答はlieの過去形の④lay「よこになった」。

 

★lieとlayの問題では、まず他の動詞の時制をチェック、 です。

 

いっぽうlayの変化はつづりも発音もpayとおなじなので、これをいっしょにおぼえておけばぜったいわすれませんよ!  

 

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みなさんも丸暗記しにくいものは、こじつけたりすでに知っているものとむすびつけたりしてくふうしてみてください。

 

 

 

それではまた~。   再見!

 

        The cat is lying on the floor.

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 「にんげんて こまけーことでいろいろたいへんだな。わがはいはネコでよかったわ」