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まちがいさがし 4  辞書

まちがいさがし 4  辞書 

名詞のlike

 To err is human, to forgive ... human.

 

 

つぎの辞書のページになにかおかしいと思うところはありますか。あるならそれをどうなおしますか?

 

f:id:spotheory:20151001120342j:plain

*特定の辞書を批判することは意図していませんので,辞書名にはモザイクをかけています。 

 

"We enjoy prosperity the like(s) of which no other country has ever seen.我々は他の国がかつて経験したことのないような繁栄を享受している。(1)名詞の後で同格として.(2)通例同格名詞との間にコンマなし."

 

ちゃんと自分で考えてから↓下の説明を読んでね(特に構文に強い駿台生のみんな !)。

 

 

 

         ↓

 

 

 

えーっと,このprosperityとthe like(s)って同格なんでしょうか?

もしそうならof which以下はどうつながってるのでしょう?もしかしてthe like(s)にかかる関係節と思っているんでしょうか,これ書いた人は? つまり:

f:id:spotheory:20150923155333p:plain

 

もしそうだとしたらユニークですね。こんな分析,ぼくには思いつきません。

この関係節の「もとの文」作れるでしょうか? 関係節に変形される前の「もとの文」が復元できなければ,その分析はまちがいです。

 

学生さんが「せんせー,このthe likeってprosperityの同格ですか?」なんて言ったら,駿台のX先生なら,「なーにバーカなこと言ってんだ!この前の関係節の説明のとき寝てただろ?とか一喝するでしょうね。ぼくはしないけど。

まあここまでは単に推理で書きました。

 

とにかく,単純に こうじゃないでしょうか?

 

f:id:spotheory:20150923155617p:plain

 

つまり,関係代名詞節の「もとの文」は:

 

a) We enjoy prosperity.

「我々は繁栄を享受している」

b) No other country has ever seen the like(s) of the prosperity.

「他の国はその繁栄に類するものをかつて経験したことがない」

 

  ではまた立ち寄ってください。Come and see me soon.

 

P.S. このまちがいネタはS先生にいただきました。ぼくの辞書で調べても版がちがうせいか,見つかりませんでした。S先生,ありがとうございました。