この本 売れてるのかな?
ちょっとまえにひさしぶりに旭屋書店にいきました。
そして,ふと英語関係の本だなをみたら・・・
えっ?「前置詞がわかれば英語がわかる」?
面ざし(表紙がみえるようにたなにおくことをあらわす業界用語)でなんと,てがきのポップ広告つき? 10年以上まえにだした本なのになんで?
ポップをよむと・・・
『英語の「てにをは」=前置詞,ムズかしいですよね?
本書は,前置詞の真髄がわかると,とっても評判の
良い本です。前置詞の「なぜ?」が理屈でわかると,
あなたの英語が輝きだします』
店員さんのてづくり感あふれるポップです(感涙)。
この本,うれてるのかなあ?まあ年2回はちょこっと増刷通知くるけど。
うちにかえってネットをしらべてみました。
まず「前置詞 参考書」でぐぐってみよう。
えー?? トップなの?
前置詞の本てけっこうあるのに。
じゃ「前置詞 本 おすすめ」ならどうかな・・・
ええっ?これもトップだ・・・
「前置詞 本 ランキング」はどうだ?
これもトップ!? まじか・・・
じゃあアマゾンで「前置詞 参考書」を検索してみよう・・・
おお,ここでもトップにでてくる。
ひょっとして
「日本前置詞界の覇者」
なんですか,この本は(笑)?
(まあニッチな小さい世界だけど)
こんなマニアックでこむずかしい本が??
たしかにかんがえてみれば,すでに数万部はうれてますが。
最初,講談社にこの企画もっていったら
「前置詞なんてタイトルにいれたらだめです。
せますぎます。『文法』という
おおきなタイトルでおねがいします」
といわれたので
「いやです。前置詞っていれてほしいです」
といったらあっさりボツられました(涙)。
がっくりしていたらジャパンタイムズ社が「これは前置詞でだしましょう!」と,ひろってくれたんです。
そのジャパンタイムズで「おおきなタイトル」でだしたのが
「見える英文法」
おおきくうれるかと期待したのですが・・・
「前置詞がわかれば英語がわかる」に
およびませんでした(泣)。
競争相手がおおすぎるのか,むずかしすぎたのか。
やさしくかいたつもりなんですけど。
アマゾンのレビューはけっこういいんですけど。
でもこの本についてもちょっとうれしいことがありました。
最近こういう本がでたんですが・・・
徹底比較
日本語文法と英文法
畠山雄二 編
平田一郎 寺田寛 岸本秀樹
本田謙介 田中江扶 今仁生美
日本語文法と英文法を見開きの左右でくらべるというおもしろいつくりの本です。おすすめです。
基本的なこともかいてあるけどけっこうアカデミックな本です。
この本に「おすすめの本と論文」というページがあります。
そのおすすめリストに,なんと
「見える英文法」がのってる!!
いわく,「本書は巷によくある図解と感覚で押し切る類いの本ではない。図式化はあくまで説明手段であって,可能な限り論理的な説明を試みている。たとえば,仮定法に過去形が使われる理由として,これまでは「現在と離れた過去形を使うことで今の現実との距離感を出す」という説明がなされてきた。しかし「距離感」というのは感覚的であり,説明になっているようでなっていないともいえる。これに対して,本書では「今とは違う状況にするためには,過去にもどって状況を変える必要があるため過去形が使われる」と説明されている。本書は時制や相を論理的に考えるいいきっかけになるであろう。」
あの「日本人の英語」で有名なピーターセン先生の本とならんでいます。
おそれおおいです。ありがたいです。
ぼくの本以外は大学の教授とかの本がほとんどです。
びっくりしたなあ。
これは駿台の若手人気講師,S先生がおしえてくれました。ありがとうございました。
というわけできょうはなんか日記というより宣伝みたいになってしまいました。ごめんなさい。
ではまたー。
Amazon.co.jp: 見える英文法: 刀祢 雅彦: 本
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